実写版アラジンのスピンオフ（大嘘）

ランプの魔神ジーニーを主役においた冒険活劇大スペクタル糞映画である

アラジンより時系列は遥かに後だとは思うが、長年ランプにいたせいなのか予算のせいなのかジーニーの魔力はかなり弱くなっている

人の目を光らせる。緑色の煙を出す。人を浮かせる。うん。。

女と乳繰り合った男だけわりと残酷に殺す点だけは評価できる

ちなみに私のランプを3回こすると世界の国旗が飛び出します

全ての伝説には根拠がある！？
主人に忠実なランプの精ジニーちゃんが、博物館に侵入しておっ始めた若者たちをぶっ殺して行くホラー映画。

雑なとこが多いポンコツ映画ではありますが、80年代特有のアホらしさ溢れる楽しい作品でした！少し前に投稿した『デーモン・ナイト』と同時期にレンタル開始してたんですけど、こっちは店舗にもなければ取寄せ在庫もなし…。時間かかったけど、取寄せ出来てよかった♫

あらすじ…
3人の強盗と老婆の惨殺死体が屋敷（老婆宅）で発見された。その屋敷で見つかった年代物のランプとブレスレット。それが考古学的に価値があるのではと考え博物館館長は研究に乗り出す。館長の娘のJKは、学校の課外授業で博物館にやってきたが、偶然見つけたそのランプを擦ってしまう。突然人が変わったようになったJKは友だち数名を夜中の博物館に内緒で招き入れるが…。

冒頭、3人の強盗が金持ち老婆宅に侵入してランプとブレスレットを発見したことがきっかけでジニーちゃんが復活してしまうんです。深夜にもかかわらず電気が付いている大広間や、叫び出すオウム、「ダメだ…ダメだ…」と呟く老婆等々、テンションマックスで金目のものを漁りまくる若者たちの与り知らぬ水面下で良からぬことが進行している演出は、正直辿々しくてうまくいってはないけど、こういうの好きです。

学校でも構わず彼氏とイチャイチャする主人公だとか、それを邪魔してくるクズヤンキー2人組（刃物まで持ち出すやばい奴）との喧嘩騒動だとかを盛り込みつつ、ティーン向けホラーっぽく展開していくのは気楽に見れて良い感じだし、そんなお気楽なティーンたちがランプの精に惨たらしく殺されていくのは、残酷だけどライトな雰囲気で見やすい。お腹あたりで人体真っ二つがジニーちゃんのお気にな殺し方のようで何度か見せてくれます（笑）あと無駄におっぱいが拝めます。

でも、明らかに場をかき乱す役割があるはずのクソ野郎2人組も、全くその役割を果たさないし、冒頭で提示した父と娘の不仲エピソードも、まさかの即解決しちゃうから物語に全く活きてこない。95年前に船に乗って中東からやってきたとか、紀元前5500年前のものだとかランプのバックグラウンドも厨二な雰囲気ぷんぷんなのに、こちらも特に活きることもなく…。

肝心のジニーちゃん大暴れなクライマックスも、ランプのルールが仇となりイマイチ楽しさも危機感も振り切れない。というかランプのルール破綻してるような…。そんな感じで出来は微妙ですが、何も考えずにツッコミながら見れる楽しいB級ホラーでした！

• #ホラー映画と怖い映画

博物館に展示の魔法のランプの呪いが次々と学生達を襲うオカルトスラッシャー。

ランプの持ち主である老婆の家へ泥棒に入った若者三人組が襲われ、斧を顔に突き立てられたり火花散らせ宙に浮かんだまま首を締められる冒頭はまあまあ。

つい言ってしまった「父さんなんか死んじゃえ」という言葉が願い事として捉えられ惨劇の引き金になってしまったり、いじめっ子気質の主人公の元彼とその子分も博物館に潜入するくだりも悪く無く、シーリングファンに巻き込まれたり蛇やミイラに襲われたりと殺害方法もバラエティに富んではいますがオフスクリーンあるいは殺される瞬間をスキップした箇所も幾つか見られ案外淡泊な印象に。

パソコンが導いた最終的な解決方法も凄く単純なら主人公が勇気を振り絞って仲間や親を助ける・・といった能動的な行動もあまり無くなんとなく物足りなさを感じる出来ですが、回転しながら頭を潰すヘルメットは時代故そこまで残酷に描かれてはいないものの「ソウ3」の人間歯車の先駆けといった感じで出色、加えて終盤蘇るジンのビジュアルや緑色のエフェクト等この時代のホラー好きの興味を惹く要素がちらほらと有りお勧めとまでいかなくても捨て難い作品です。

館内でオペラを得意気に歌う警備員はもっと活躍して欲しかった！