グラビティボルト

チャイニーズ・ブッキーを殺した男のグラビティボルトのレビュー・感想・評価

4.5
後がなくて追い込まれたクラブオーナーのお話。
進退極まった男が顔も認識出来ない暗闇の中ヤクザに追い込まれて殺しをしに行く展開以降は至高の映画に成っていく。
特に邪魔になったギャザラを刺客が襲撃する場面は素晴らしい。
刺客がひたすら撃ちまくりながら彼を追い詰めようとするんだが一々過剰過ぎて驚くし、あっさり裏から出られる辺り最高。
そして下衆な男は血を流してなお己の
「場末のクラブのオーナー」という立場に戻っていく。
カサヴェテスは矢継ぎ早で混乱するけど、汚れた人や病んだ人が皆気高い。