akihiko810

ダンサー・イン・ザ・ダークのakihiko810のレビュー・感想・評価

3.7
gyaoで視聴。デンマーク映画。ラース・フォン・トリアー監督。
2000年度のカンヌパルムドール

チェコからアメリカにやってきたセルマは女手ひとつで息子を育てながら工場で働いている。セルマを母のように見守る年上の親友キャシー、何かにつけて息子の面倒を観てくれる隣人ビル夫妻、セルマに静かに思いを寄せるジェフ。様々な愛に支えられながらもセルマには誰にも言えない悲しい秘密があった。病のため視力を失いつつあり、手術を受けない限り息子も同じ運命を辿るのだ。愛する息子に手術を受けさせたいと懸命に働くセルマ。しかしある日、大事な手術代が盗まれ、運命は思いもかけないフィナーレへ彼女を導いていく…

「鬱映画の代表作」みたいな扱いなので、身構えて観たのだが、そこまでではなかった。まぁ、トリアーだし。
というか、ミュージカル映画だということを知らなかったので、それに驚いた。
最後は怒涛の鬱展開になっていくわけだが、なんか無理やりすぎるきらいがあり、悲劇がまるで喜劇のように転化していく様は、チャップリンの「人生はクロースアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ」 を思い出させる。
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