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反撥の10000lyfhのレビュー・感想・評価

反撥(1964年製作の映画)
2.5
美容室女性スタッフが精神を病み、自室に引きこもり、霊を見たりアプローチしてくる男性たちを殺したり。誰得映画なのか、作者は何を伝えたかったのか、に悩んでしまった。精神を病んだ主人公の描写は客観的で淡々、似た状況の人が観ても共感しないだろうし、(映画技法や映画史的なものは別にして、コンテンツ的に)学びがある映画でもない。ホラー映画として捉えるなら、病んだ主人公はエンタメ媒体で、エクスプロイテーション映画。ただ、技法的に秀でた点は多く、ポランスキーにとって大きなステップ。彼のその後のキャリアがあって映画史に残り続けている作品だと思う。ドヌーヴの鬼気迫る演技も凄い。『回転』の影響(最初の幻覚?である窓からの眼下の路上に立つ女性や、最後の室内の人形等を映すショット)。イタリア旅行中の姉と不倫相手からの葉書に『甘い生活 Dolce Vita』タイトルの引用。主に前半の街中シーンで使われるチコハミルトンのフルートをフィーチャーしたジャズ、お洒落だが、映画に合っているとは言い難い
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