まずショックを受けるのが、このような人種間の差別や抗争が、ほんの20年前に起きていたということ。
当時私も彼らと同年代。
彼らが銃声に怯え、18歳まで生きるのが目標だと語っていたその時、私は命についてなんて考もせず、当たり前のように毎日学校へ通い、つまらないと居眠りをしていた。
人種差別は根深い。
人々の中に根付いた意識は、スイッチを切り替えるようには変わらない。
しかし、若者たちは助けを求めている。
本当は誰かに言って欲しい。
「世界は希望に溢れている」と。
「君の未来は君が決められるんだ」と。
それを叫び続け、教室内の国境線を壊そうとした、1人の女性教師の物語。
これが実話であることが凄い。