湿っぽい!
暗い!
なのに主人公とか警部が軽すぎてちょっと全体の雰囲気に入りきれなかったやーつ。
暗いなら暗いに振り切ってくれたほうが良かったけどなー。
あと、
2つのシーンを数秒毎に切り替える手法やめて!
マジであれはせわしなさすぎて気持ちが入り込みにくい!
ストーリー全体は正直どうでもいい的。
これ映画にする必要あった?
ボリューム的にも2時間サスペンスで済むやつだった。
何箇所かロケーション出てくるけど、
景色が似たような感じでそれぞれの位置関係わかりにくいし、
序盤にせわしなく人が出てくるから、
誰が誰とどういう関係なのかが錯綜してる。
で、結局過去の男女関係うんぬん、出生関係うんぬんで終わるっていう、
地方名家を舞台にしたサスペンスってだいたいそれだな?
いかにも怪しい人が普通に犯人だから、意外性なしで終わるのつらい。
映画として腰を据えて観るにはかなり物足りないけど、
TVで暇な時に何かしながら見る分にはちょうどいい感じだから、
サブスクで2時間サスペンス代わりに流し見する分にはまあ。
物足りない原因はたぶん、主人公のキャラの立ってなさ感だと思うわ。
印象薄すぎ問題。
ただ音楽はめっちゃ好き。
東京のシーンでは'80s~'90s初頭のシティ系ジャズフュージョンが頻繁に流れてアーバン感がすごい。
それが余計に天河村の田舎感とギャップを作り出してて上手い。
あんまり意識したことなかったけど、こういう演出もありだな?
サスペンスでジャズフュージョンってさ、
当時の推理ADVゲームにもよく見られたやつで、
探偵今里美沙とか、石見銀山殺人事件とか、あとリバーヒルのJBハロルドシリーズのPC98リメイク版とかもそうかな?
スタイリッシュな雰囲気が、殺人っていう事件さえも無機質にするのがいいんだよなあ。
田舎の殺人は情念で、
都会の殺人は機械的。
その二つを股に掛けるなら、探偵はやっぱりもうちょっとアクが強いほうがいいかな?