みかん

パルプ・フィクションのみかんのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
3.5
有名タイトル、ついに見た!

タランティーノ監督作品は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 」しか見たことないです。
ワンハリも、もちろんシーンごとの面白さや役者の良さはありましたが、話の展開についてはちょっと楽しみかたがよくわからない作品だったので、本作はどうかなって挑んだけど、やっぱ楽しみかたがよくわからなかった。。。
雰囲気は最高に良いです。おしゃれ!

二人組のギャング、ギャングのボスと妻、ボクサー、強盗カップルなど、複数のキャラクター達の犯罪が次第に交差していくんですが、時間を往復しながら展開したりもする。
後からのシーンを見て、先に見たシーンへ繋がる面白さは良かった!
ブレット・トレイン見たときに、タランティーノ監督作品っぽいって感想をちらほら聞いていましたが、本作を見てなるほど確かに踏襲してるなって感じました。
個人的にはラストのカフェでの強盗カップルとジュールスのシーンが一番良かった!
サミュエルジャクソンの迫力凄い。
キャラクターで一番好きだったのはヴィンセントでした。

ジャケット写真のミアのイメージが強くて、てっきり彼女がメインの話かと思ってたら全然違った。
キャラクター達が交差していくなかで、それぞれの物語が一つに収束するとかはないので、まとまりのようなものは全然ないですが、群像劇としての面白さを楽しめます。

私の中で、グロやバイオレンスが全然平気な映画と、かなり苦手な映画ってあるんですが、ワンハリもそうでしたが本作もバイオレンス描写はちょっと苦手でした。
理不尽な暴力シーンもそうですが、あぁそういうシーンがくるわってじわじわこっちの精神削ってくるのが苦手なんですよね。。。
ブッチが刀見つけた瞬間とか嫌な予感しかしなくて、あぁもうこれ血祭りやんってなるとことか(意外と残虐さはなくてあっけなかったけど)。
その後に警官と対峙するところの緊張感とか。
これはワンハリも同じで、映画牧場での緊張感とかも凄かったし。
こういうじわじわ恐怖を煽るような演出は私は苦手だけど、好きな人はとことん好きそうだなとも思うし、本作の魅力でもあるとも思う。

あと、バイオレンスさ以上に会話劇がずっとつづくので、これも好みは別れそう。
二時間半はちょっと長く感じちゃいました。
会話劇って、私はキャラクターに興味が湧かなきゃなかなか楽しめないから、ミアやギャング二人組の会話は楽しめたけど、それ意外のキャラクターの会話はなかなか乗れなかったな。。。
こんなこと言ったら、そもそも群像劇とか合わないのかもしれないですが。

でも、本作を見たことにちょっとした達成感すら感じました!
名作と言われる作品は、自分の中の価値観とかの気付きも得られるし、結果的に合う合わないあっても、どれも見て良かったなと思います。
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