ひでやん

チェイサーのひでやんのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
3.6
韓国で実際に起きた連続殺人事件をベースに、凶悪な殺人犯に挑む元刑事の追走劇を描く。

はあ…疲れた。暴力描写も惨殺描写も徹底的にリアルで韓国映画は容赦ない。救いも感動もなく、得るものは不快感。しかし、俳優たちの熱演に最後まで目が離せなかった。

風俗嬢が相次いで姿を消し、不審に感じた元締めが顧客名簿で共通の番号を見つける。それは、今まさに店の女ミジンが向かった客の番号。

圏外の電波、窓を塞ぐ壁、縛られた手足、恐怖と絶望のノミと金づち。

序盤から強烈である。2人の訪問者が弱った心に追い打ちをかけ、残虐描写に思わず顔をしかめた。

この場所に元刑事が辿り着くまでが本筋と思いきや、開幕早々犯人と遭遇し、警察署に連行という展開は意外だった。

拘留期限は12時間、ジュンホは子連れの追跡者となり、捜索隊は山へ向かう。

とにかく警察が無能すぎる。暴行の黙認、証拠不十分の釈放、凶行を阻止できない尾行と見張りなど、間抜けな警察をしかめっ面で観ていた。

ミジンの娘は、バイクにひき逃げされたようだが、説明不足で分かりづらい。このシーンに必要性を感じず首を傾げた。

終盤で凶悪度がMAXとなり、グロさとむごさにしかめっ面…。
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