ゆう

チェイサーのゆうのレビュー・感想・評価

チェイサー(2008年製作の映画)
4.0
韓国映画に詳しい方におすすめいただいて鑑賞。

韓国で実際に起こった事件を基にした、クライム・サスペンス。
風俗業を営む元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪。時を同じくして、街では連続猟奇殺人事件が勃発する。
ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンに辿り着くが…。

ものすごく救いのない映画。
実話を基にしているので当然か。
7歳の娘を持つ風俗嬢ミジンは、体調不良をおして、経営者のジュンホからの要請で出勤することに。そこに待ち受けていたのがシリアルキラーのヨンミンだった。
とにかく、痛い!痛い!痛い!
徹底的に残虐さを追求しているので、痛いの苦手な人は薄目でみてください。
とにかく、主人公のキム・ユンソクがタフだしかっこいい! 元デカらしく、ミジンの娘に対する眼差しが優しかったり、胸を痛めたり、熱くなったりと、キャラ立ちは十分。
シリアルキラーのヨンミンも、ガチにしか見えないうつろな目がすごすぎる。
彼の動機やバックグラウンドは描かれず、とにかくジュンホがミジンを捜して捜して捜しまくるけれど、よくあるご都合主義の、最後に救いのある結果には決してならないところがすごい。
これぞ韓国映画なのか。

最後数分、セリフのないシーンだけであんなに胸を打てるなんて、キム・ユンソクってすごい。
ゆう

ゆう