イスケ

ターミナルのイスケのネタバレレビュー・内容・結末

ターミナル(2004年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

フォレストガンプ的な面白さもあって、空港アドベンチャーとでも呼びたくなる。

ターミナルという密閉されたダンジョンで、機転を効かせながら仲間が増えていく過程には、ワクワクほっこりさせられたなぁ。
それぞれの抱える背景や人間のダメな部分が逆に魅力的に見えてきて人間讃歌のよう。


「家に帰るんだ」

旅の終わりを告げるセリフが良かった。

あのあとうまく祖国に戻れたとしたら、ターミナルで出会った人たちは、心の中以外の場所ではもう二度と会うこともないのだろうね。
そういう意味では、ターミナルでの出来事は立派な旅だったんだ。


アメリアとの関係もあれで良かったのだと思う。

ビクターに惹かれたからこそ、心を開いて話せたのは本当でしょう。
でも、そうなる前から無意識に近い形でビクターを食事に誘い、一人でいられないと明かしていた通り、彼女にとっては寂しさを埋めるピースとしてビクターがハマったに過ぎないんじゃないかな。

一日ビザは、ビクターのためであるのと同時に、自らが彼の元に戻る理由付けのように感じた。

でも、このターミナルでの出来事が旅なのであれば、それでいいじゃんと思う。
旅先の恋って、綺麗なまま保存されるし、時間が経っても忘れないから。
イスケ

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