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イントゥ・ザ・ワイルドの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

大学卒業後、物質主義社会への懐疑から、「真理」を求め、米国各地やメキシコを放浪後、アラスカの自然の中での生活を試みるアメリカ人青年。ストーリーは、時系列上の終盤のアラスカでの廃バス拠点の生活と、妹のナレーションを伴う大学卒業からアラスカに至る 2年間の 2本の時間軸で構成され、それ以前の過去のフラバが挿入される。行く先々で出会い愛され別れを惜しまれる様々な人々、また対立していたが彼の失踪後に絆を深める両親など、彼が触媒となった人物たちの人生や彼との関係が、映画に厚みをもたらす。絶景や野生動物の映像は美しく、息絶える彼、空、家族と再会する幻影を細かいカット割でミックスするエンディング、回想シーンのホームヴィデオ風やコマ落ち映像、画面分割など、様々な編集やポスプロ手法も駆使して、描きたいことは描き切ったと感じさせる仕上がり。劇伴はギター中心、時々ストリングス。カーキ・キングと思われる、移動シーンでの独特でメランコリックなコード進行のギターが印象的
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