群青

ウォーリーの群青のレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
3.9
今のところゴキブリが可愛く見える唯一の映画笑


とにかくウォーリーの健気さ素直さが可愛い!!

最初は1人で人間に与えられた仕事をこなす。黙々。
その序盤からすでに可愛い。運ぶ→圧縮→運ぶ→圧縮。最初の10分で設定の大部分がわかる。脚本!

そしてウォーリーの仕草の意味やおもちゃの選別などの伏線も張られてる。完璧!

そこにスマートな機体がやってきて、友達だぁぁぁ!ってなる笑 安堵笑

その機体がやばい。ウォーリーのビクビクするのがさらにかわいい。悶絶。

その友達が動かなくなると甲斐甲斐しく世話をする。なんだこいつ…良いやつすぎる…感涙。

そしてスマートな機体は宇宙のとある場所に移されるのだがその世界は人間がいた。ここはなるほど、と。納得。

このまま生きていけばそうなってもおかしくないなー、と。皮肉。
この皮肉具合は絶妙で劇中では一要素だけど、よく考えたら凄い話。まさに僕らは少しずつ劇中の彼らに近づいているといっても過言ではない。人間が人間らしくなくなり、ロボットが人間らしくなる。さらに人間はぶくぶくと太る…これを考え出すと非常に恐怖にかられるわ。2001年宇宙の旅も入れてて毎度毎度上手いなぁ。溜息。

でもあくまでメインはウォーリー。奮闘します。消火器があんなに愛くるしい小道具になるとは露知らず。無重力ならではの演出。美麗。

ラストもまとまってる。安定。
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