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塀の中の懲りない面々のmingoのレビュー・感想・評価

塀の中の懲りない面々(1987年製作の映画)
3.8
え、点数低くない?いつ脱獄するんだろうて序盤で思ったけど森崎東だもんなそんな野暮なことするかよと思ったらその通りでラスト丹阿弥谷津子がしんみりさせにきて案の定良すぎた…大傑作「夢見通りの人々」の毛色の違う輩どもと比較して愉しむのアリな一本。二本立てで新文芸坐が追悼特集してくれたら口笛を吹きながら絶対みに行くよ。
一世風靡セピアが主題歌なだけあって革命家ギバさんが良い役どころだし、藤竜也と植木等のツワモノ感も相まってクセ者たちが刑務所という密閉空間に生き生きと動き回る。藤竜也の隣の独房に収容されているオカマケーシー高峰の恋をした大学生に逃げられたかと思えば恐喝して儲けもんハッピーていうアホさ加減最高だし、国公立の場所でしか窃盗をせずテレビに映った近所の娘を幼い頃から可愛がる花澤徳衛の刑務所愛に泣けるし、鬼看守山城新伍に対するは紙食い川谷拓三が借用書飲み込みの爆笑演技を披露、江夏豊の投げた遅いボールを早回しで高速に見せる演出にも安定で笑うけどお偉い看守が糸井重里で笑う、よく青山ブックセンターで大量の本カゴにぶち込んでウロウロしてるの見るわ
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