mingo

大列車強盗団のmingoのレビュー・感想・評価

大列車強盗団(1967年製作の映画)
3.7
みんな大好きピーターイェーツの出世作。「ヤングゼネレーション」しかり、しっかりエンタメおもろーな作品を量産できるのだが、この監督はどこか第三者的な全体を俯瞰した感じの魅せ方をするなとつくづく感じる。台詞回しや役者ものってていいんだけど、やはりどこか予定調和的で冷やかである。しかしそれが心地よい。

本作は実際にあった史上最高額のお金を積んだ列車を強盗するというタイトルまんまの内容である。大列車強盗団てタイトルつけたの誰だよwセンスすげえな、それにしてもポスタービジュアルも黄色と黒を活かした配色で、先日ぼくもこれに似たグラフィックを作ったばかりで、黄色て使い方が難しい色だけど、強盗て単語で思いつくのは金回りの色だから必然っちゃ必然か…赤と黒の強いビジュアルはエルリシツキーがはじめとか言われてるけど果たして…

切れ味はやや不発だけど、ダメ人間をダメに描くのはお手の物と言わんばかりの愛せてしまうキャラクターたち。個人的には「ジョンとメリー」の一見即興にもみえるドラマもできる監督だと思うのだが、様々なジャンルでオールマイティに撮れてしまうのがピーターイェーツの凄み。
mingo

mingo