すずき

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのすずきのレビュー・感想・評価

3.8
記者が街の普通の人物に声をかけ、その半生をインタビューする企画。
だが記者が今夜出会った男・ルイは普通ではなかった。
ルイは自分の事をヴァンパイアだと語った。
彼が人間だった頃は、およそ200年前。
妻と娘を失い、生きる事に絶望していた彼は、ヴァンパイアのレスタトと出会う。
ルイに惹かれたレスタトは、彼を自分の同族にした。
だが、人間の心を捨てられないルイは、他人を殺して生きる事に気が進まないでいた。
しかしある日、ルイは孤児の少女クローディアを殺してしまう。
レスタトはクローディアを吸血鬼として蘇らせ、3人での暮らしが始まるのだが…

不死身、不老不死、スタンドパワーを持つ吸血鬼たちの、200年にも渡る愛憎劇。
時代を越えて生きる彼らにしか分からない苦しみを描いた作品。

ヴァンパイアにやたら好かれる性質の人間って偶にいるわけで、ブラッド・ピット演じる主人公ルイがそれ。
基本鬱々としてるダウナーな感じが、吸血鬼を引き寄せるみたい。しかしキレるとすぐ火をつけたがる放火癖あり。
そして彼を振り回すヒロインが、トム・クルーズ演じる吸血鬼レスタト。
ルイの影のある所も素敵だけど、レスタトの享楽的でヴァンパイアとしての生活を心から楽しんでそうな所が、凄くいいキャラしてる。
しかも日本語吹き替えは鈴置洋孝さん。これは悪いイケメンの声やわ。
とっても美形な吸血鬼同士のコンビってのが、すっごく耽美でゴシックで、乙女心がくすぐられる。

そんなブラピとトム、この作品で第15回ラジー賞のワーストスクリーンカップル賞を受賞したそうな。
受賞理由を調べてみたけど不明。いったい何がアカンかったんや…?