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仮面/ペルソナのroppuのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
4.8
ドン底の女と、何もを持て余す看護婦は、前者は後者に看取られ、海辺の別荘へ行く。
何も持っていたはずの看護師は常にトーキーで、献身的な役割を果たしていたはずだったが、相手の女は看護師を嘲笑した内容の手紙を送っていた。それに気づいた看護師も、その女も、そして観ている我々も見なが何かの役割を、役割として果たし、仮面を被り、その時に見合った風をしていることを示唆させる演出がいくつか。
それだけでなく、女たちが言っている"あなた"、"私たち"は"私"のこと、同一性を感じさせる。

エロティシズムもやや感じさせる演出、北欧が魅せた当時異質なギミック。これがマルホランドドライブになるのが本当に素晴らしい。
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