ハロウィンも間近なのでホラー映画強化中。
この作品は劇場公開時にアメリカの映画館で鑑賞して以来。同時期に流行った「スクリーム」シリーズ同様、スピーディーな展開、ゴアやスプラッター描写を売り物にはしていない若者向けのスラッシャームービー、意外な真犯人像という点で共通していてクオリティも高い。
本作の凄いところはメインキャストの豪華さ。ホラー映画出身で、その後に大スターにまで成長したといえば、「ハロウィン」のジェイミー・リー・カーティス、「エルム街の悪夢」のジョニー・デップがすぐに思い浮かぶが、本作でも、ライアン・フィリップ、サラ・ミシェル・ゲラー、フレディ・プリンゼ・Jr.なんかは一時期かなり売れていた感あり。余談だが、サラ・ミシェル・ゲラーとフレディ・プリンゼ・Jr.が本作の共演をきっかけに後に結婚していたとは驚き。
また、今回の再鑑賞で気付いたのだが、若き日のアン・ヘッシュや個人的に大好きだったテレビシリーズ「ビッグバン・セオリー」のメインキャストであるジョニー・ガレッキが出演しているのも嬉しい発見。
ヒロイン役のジェニファー・ラヴ・ヒューイットだけは、本シリーズ以外の代表作が思い付かないのだが、岩井俊二監督の「Love Letter」の米国リメイクを自身のプロデュース＆主演で実現しようとしていたという話も聞いてはいたので、少なくともテレビ界ではかなり売れていたのだろうと予想。
本作はとにかくテンポが良い。また、犯人の漁師用のフードパーカーとゴム長靴、武器は鉤爪というのも分かりやすくていい。
但し、初回鑑賞当時にも思ったのだが、真犯人の動機がやや複雑、かつ、かなりのツッコミどころもある。
それを差し引いても、この時代のスラッシャームービーの醍醐味を満喫させてくれる作品の一つであることに変わりない。
