ティムロビンスに激似

三匹の侍のティムロビンスに激似のレビュー・感想・評価

三匹の侍(1964年製作の映画)
4.0
テレビ局出身の五社英雄の初映画監督作。
今でこそテレビ局が劇場映画を作成することは珍しくないが、当時は画期的な試みだったという。
人が斬られた時のズバッという効果音や、刀と刀がかち合うキュイーンという効果音を発明した五社英雄の鬼気迫る殺陣描写は今観ても爽快!
3匹の侍の1匹目、若き丹波哲郎が演ずる柴左近がかっこいい。他の2匹桜京十郎(長門勇)や桔梗鋭之介(平幹二朗)もそれぞれ個性的で魅力的。
テレビドラマシリーズである本作の第1話を劇場版映画として撮影したため、3匹の侍が出会う経緯を描いている。

しかし、個人的には、3匹以上に悪代官の娘役の桑野みゆきさんが魅力的だった。
重税に喘ぐ百姓に人質として捕まっているため、武家の娘らしく最初はツンとしている。
しかし、百姓の苦しみを理解し、丹波哲郎の男気に触れるにつれ、最終的にデレていくところが可愛い(笑)。
公開当時にはない言葉だが、いわゆるストックホルム症候群だ。

テレビドラマシリーズも観たいところだが、当時のテレビドラマは生放送の上に滅多に映像が残されていないらしく、本作も一部しかソフト化されていない(泣)