Ren

HOUSE ハウスのRenのレビュー・感想・評価

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
2.5
何これ?左目で『ロッキー・ホラー・ショー』を、右目で『学校の怪談』を観ているような。47年前の日本にこれが存在したという事実はとても面白いが、せめて物語をくれ。

池上季美子が可愛くて大場久美子が可愛くて宮古昌代はお人形さんみたいだけど男子人気は神保美喜なんだろうな〜とニヤニヤしているキモい観客の顔が浮かぶわ。自分はファンタ推し。

ファンシーでアバンギャルド。チープな合成撮影、謎のカット編集、美術の色使い、とにかく映像で発明をしようという気概に満ちていて「若いな〜」と思った。気を衒いまくればカルトになれる。それで今作の存在意義は十二分果たしている、そういうスタンスで作られただろう。

未成年を不必要にヌードにしたり、「〜かしら」「〜だわ」のような女性言葉を使っていたりするのは、当時との価値観のずれとはいえノれない。女学生中心のジュブナイルならまずはその女性を大切にしろよ〜と思う。2024年から1977年に向かってこんなことを言うのは若害(老害の逆)でしかないのだけど。

大林監督のデビュー作、こういうトガリ方をしていたんだ〜と可笑しくなってしまったしカルト人気があるのも理解できた。こういう発明をちゃんと観ないといけない。で、改めて何これ?
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