エジャ丼

キック・アスのエジャ丼のレビュー・感想・評価

キック・アス(2010年製作の映画)
4.3
「正義の心で悪をKILL」

アメコミのヒーローたちに憧れる高校生デイヴは、自前のスーツに身を包み人助けをしていたところをネットに拡散され、謎のヒーロー《キック・アス》は広く知られるようになる。

現実と同じように、スパイダーマンとかバットマンのスーパーヒーロー文化が存在する世界で、「誰もやらないなら俺がやる、」と実際にコスチュームを着てヒーロー活動始めちゃう、漫画が原作。

主人公デイヴ《キック・アス》の情けなくて頼りない感じと、彼よりも年下ながらチンピラを蹴散らす戦闘能力を持つミンディ《ヒット・ガール》の2人のギャップが非常に面白い。

「アベンジャーズ」などのヒーロー映画とは少し違って、あくまでヒーローに憧れたヒーローもどきたちのお話なのでかなりコメディ寄り。だけれど、武器の殺傷能力は抜群で、アクションもありきたりではなくめちゃくちゃ爽快。それに加えてかなり殺すけど、それを許せちゃうくらいのゆるい雰囲気。

ヒーロー4人とヴィランのマーク・ストロングと主要人物はどれも良かったが、あんなにかっこいい兄ちゃんだったアーロン・テイラー・ジョンソンがこんなヘタレ役をやってて驚きだった。高校生くらいのアホな感じがピッタリで、戦う時の腰の引けた素人感が堪らなくよかった。

「キングスマン」と同じ監督なだけあって、期待していたが超満足。敵の倒し方も作品の雰囲気に合ったぶっ飛んでて楽しかった。アメコミの吹き出し(?)みたいな演出もイカしてて最高。