円柱野郎

キサラギの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

キサラギ(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

まるで舞台劇の様な展開って、原作は舞台ですが。
限定された空間で、メインの5人だけで話が進むし、演技の方もやはりちょっとリアルとは違う特殊な雰囲気があるんだよね。
ケレン味と言うか、わざとらしさと言うか、そういう演技の大げさな部分がそう感じさせる。
ただ、ファンの集いがいつの間にやら犯人捜しになり…、というオフ会で起きる初対面の詮索し合いというシチュエーションが面白いわけで、分かりやすい伏線と次々に起こるどんでん返しがこの作品の魅力だと感じました。
(まあ、リアルにされたら「刺されそうになったら、その場で正体を言うだろ」と突っ込みたくもなってしまうかw)

しかし香川照之は相変わらず達者だねえ。
ユースケ・サンタマリアは、彼がオダ・ユージ役というだけでギャグかw
兎にも角にもキャラが5人とも話しにまんべんなく生かされていて、脚本が良いなあと思いながら観てました。

ただし、エンディングの部分はちょっと不満。
本編であれだけ顔を隠して想像を膨らまさせたキサラギの顔を出すというのは…。
あ、そうか中身が良い話だけに「こいつらはこういうD級アイドルのファンなんだぜ」という“落とし”か。
彼らを奇異に見せるためのギャグなのか…。
意地悪な演出だw
円柱野郎

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