円柱野郎

マダム・ウェブの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの第4段。
2003年を舞台に、予知能力に目覚めた救命士のキャシー・ウェブが、謎の男に追われる3人の少女を救う姿を描く。

予告では「マーベル初の本格ミステリー・サスペンス」という謳い文句が付いていたけれど、正直言ってミステリーっぽさはなかったかな。
"マダム・ウェブ"というキャラクターのオリジンとして、彼女が能力に目覚めていく過程が本作のメインストーリー。
その能力は事件の直前にその出来事の結果を予知するというものだけど、彼女の見る未来は確定した未来ではなくて、起こりうる未来という感じかな?
なので彼女の行動如何でその結果がどんどん変わっていく。
敵のエゼキエルも同様に未来を予知していて、その内容が「5日の未来に自分が3人のヒーロースーツの女に殺される」というものだから、それを回避しようとヒーローになる前の少女たちを襲撃するわけだ。

ということでこの映画で行われるのは3人の少女を巡る追いかけっ子。
それだけの話。
エゼキエルはNSAの技術を乗っ取れるくらいなら、もっと罠を張るなりなんなりと追い詰めることもできただろうに…。
基本的に追いかけて行くことしかしないので「彼は脳筋なのかな?」と思ってしまった。
キャラ的にもなんだか小物にしか見えなかったよね。

主人公のキャシーは結局生まれついて"蜘蛛の能力"を得ていた感じだろうか。
それが事故をきっかけに開眼した…と。
途中でペルーにでかけた時は「あんたお尋ね者(3人の誘拐容疑)なのに、入管とかどうすんのよ」と思ってしまったけど、特に問題なくペルーと往復して拍子抜け(苦笑)

映画的には本作がオリジンで、その後のマダム・ウェブと3人のヒーローを描くところから広げていくつもりなんだろうけど。
そもそも本作のハラハラ・ドキドキ感が物足りなかったのは残念だなあ。
円柱野郎

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