まりぃくりすてぃ

第三の男のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

第三の男(1949年製作の映画)
4.8
映画は白黒がいい、かも。

けっしてサスペンスフルではない明るめな音楽が、後半へ行くほど効いてくる。
小犬・男児・猫・ぬいぐるみの熊、といった小動物たち。悪役のどこかしらハンパな面構え。びっくりさせるなよの風船屋。殺意なさげでもなかった観覧車。下水道のトンネル美と臭(くさ)っぽさ。去る女の歩調。………悪いとこない。
仮に謎解きに前半からはノレなかったとしても、下水道内追いかけっこのクライマックス性がじつに真っ当で、、、下水道シーンってカラー作品においては嘘っぽくなりがちだから、その意味でもこの映画は白黒以外絶対ありえない。