カツマ

アイアンマン2のカツマのレビュー・感想・評価

アイアンマン2(2010年製作の映画)
3.9
エンドゲーム鑑賞前に見逃していたMCU作品、最後の予習シリーズその1!
アベンジャーズへの重要なHUBとなり、その後の主要キャラクターも次々と登場。苦悩する天才トニー・スタークによるアイアンマンの第2作目。傲慢はいつしか恐怖の裏返しとなり、トニーをあらぬ方向へと暴走させる。だが、それはヒーローへと脱皮寸前の彼の姿だった。

昨年、インフィニティウォーに追いつくために敢行した予習シリーズでカットしてしまった『アイアンマン2』をようやく鑑賞!ブラック・ウィドウ、ウォーマシンといった後のアベンジャーズ達の初登場が熱い。弱さを曝け出しながらも新たな発明で奇跡を見出す人間トニーの心のうちに肉薄した作品だ。

〜あらすじ〜

テレビ画面の前で自らがアイアンマンだと宣言してしまったトニー・スタークは、世界平和のためにその力を堂々と奮い、数々の事件を解決に導いた。だが、その一方、トニーの巨大過ぎる力を掌握しようと政府側は、アイアンマンスーツを引き渡すように要求。とはいえトニーにはそんなことは問題にもならない。トニーをライバル視するジャスティン・ハマーの法廷での追求をサラリと交わし、トニーは未来への布石と宣言した『スターク・エキスポ』を大々的に開催した。
エキスポのオープニングでアイアンマンとしてステージに立つトニー。だが、その裏では胸に埋め込んだ自分の命の源ともいうべきパラディウムの毒素によって、身体全体が蝕まれようとしていた。生命装置を模索するもその命題を見つけられないトニーの前に、今度は復讐の魔の手が忍び寄ろうとしていた・・。

〜見どころと感想〜

今作でもトニー・スタークのメンタルはグラグラで、弱さを隠しきれないところがとても人間らしい。それがトニーの魅力でもあり、傲慢なだけではない、応援したくなる要素なのだと思う。
キャストが交代したドン・チードルの登場シーンは完全にギャグで『君が来たのか!』からのくだりは地味に笑える。監督のジョン・ファブローの出演時間も増していて、今後の彼は監督としてではなく、出演者としてMCUでお馴染みの存在に(笑)

実は終盤にアイアンマンマスクを被っている子供は幼き頃のピーター・パーカー(スパイダーマン)だったという設定も熱い。ハルクやソーとのリンクも図られていて、MCUの世界観を繋げる役割を十分に果たした作品だと言っていいだろう。
キャプテン・アメリカのアイテムもヒョッコリ登場するが、そのアイテムへの扱いを見ても、今後のトニーvsスティーブの激闘を予見しているようで面白いですね。

〜あとがき〜

エンドゲームを見る前にやり残していた予習シリーズの最終章に突入しています。アイアンマン2は見なくてもいいかと思っていましたが、初登場キャラも多かったので、見逃しは厳禁でしたね(笑)サム・ロックウェルやミッキー・ロークなど、敵役にも魅力があったりと、前作よりも全体的にクオリティが増した理想的な続編かなと思いました。
カツマ

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