K助

スター・トレックのK助のレビュー・感想・評価

スター・トレック(1979年製作の映画)
3.0
SF作品として有名なスタートレックだが、何故か僕とは相性が悪いようで、過去2回ほど見る機会があったけれども、どれも途中で挫折。何が面白くなかったのかは覚えていないが、非常につまらなくて見ていられなかった、という記憶だけはあるという(苦笑)。
今回は、映像面をCGを使って手直しした「ディレクターズエディション」にて鑑賞。ただ、映像効果を見る映画ではないので、あまり意味はないかな?

突如として宇宙に現れた巨大な雲状の存在「ヴィジャー」を巡る、探索の物語。

『スターウォーズ』の大ヒットを見て、柳の下の泥鰌を狙ったであろうSF映画の一つ。違ったのは、既に定評のある『宇宙大作戦』を映画化したものであった事。なので、しっかりとした下地があるが故に地に足が着いた作りになっている反面、テレビ作品をベースにしているので、「豪華な二時間特番」的な小ささも感じてしまう。
そして、探索と探究、その過程での人間ドラマに重点が置かれている為に、スターウォーズばりの派手な映像を期待したであろう人には、ちょっと不向きかな。宇宙艦隊による砲撃戦も、宇宙空間を舞う戦闘機も出て来ないのだから。

テレビ作品の後日談、的な内容になっている(と思われる)ので、カーク船長、スポック博士、マッコイ医師などのキャラクター紹介もないままに始まってしまい、スタートレック初体験な僕のような人はかなり戸惑う。が、脚本が手堅いのか、一切の説明がないのに、観ているうちに理解出来てしまうのでご安心を。

自分のような、宇宙開発に夢があった頃に子供時代を過ごした人間には、オチはかなりグッと来た。五十代以上の人で、宇宙開発に興味があって(過去形でO.K.)、この映画を未見の人は、是非ともレンタルなり配信なりで観てみて欲しい。この条件に当てはまらない人には、微妙な作品かな。
スタートレックという作品を愛している人は、当然この映画も観ているだろうし、わざわざお薦めするまでもなく(苦笑)。

追記:
過去2回の鑑賞で覚えていたのは、序盤のカーク船長が基地にやって来たシーンのみ。ここまで印象に残っていない映画というのも珍しい。
『ブレードランナー』ほどではなかったが、何故この映画をつまらなく感じたのか、今となっては謎な作品。
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