K助

バイオハザードのK助のレビュー・感想・評価

バイオハザード(2002年製作の映画)
1.3
「スタジオの金で嫁のPV作ってる」としか評価しようのないポール・W・S・アンダースンが、その嫁と出会った作品。人気ゲーム『バイオハザード』の実写映画化、と言いつつ、単語だけを引き継いだ、ゲームとは似て非なる代物です。

普通に作れば勝利が約束されてそうなテーマですが、かなりの低予算で作られた模様。それに比して、内容もかなりチープ。
作品全体に漂う、緊張感の無さ。思わせぶりなくせに、妙に説明的過ぎる登場人物のセリフ。仕事していないBGM。そして、見せない方が良いものを見せ、見せた方が良いものを見せない、おかしなカメラワーク。
ラストは『2』への引きカットで終わるのですが、この内容で『2』を作る気になるのもスゴければ、全く『2』への期待が持てなくなるような、センスのないカットも、これまたスゴい。よくもまあ、ここまで酷い映画が作れたものだ、と感心してしまいます。

しかし、『2』〜『5』はこれよりも酷い内容なんですから、人間の愚行は止まるところを知りません。このコンビに『モンスターハンター』の映画を作らせるのですから、世の不条理と、コネの威力をまざまざと感じさせます。この虚無のシリーズ、人生に絶望したら、見てみるのも良いかもしれませんね!
K助

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