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ローズマリーの赤ちゃんの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

妊娠中の極端な体調不良と、夫や隣人たちの奇妙で威圧的な振舞いに抗い、孤立無援で胎児を守ろうとする女性の恐怖心。ミアの熱演が圧巻だが、恐怖心を徐々に高める演出も丹念:隣人の老夫妻が初登場時のケバい服、ひっきりなしに鳴る電話やドアベル、無関係とは判明するものの電話ボックスの外でドアを塞ぐかのように背を向けて立つ男。観客に息抜きを与えず、矢継ぎ早にストーリーが進む(人物が言及の直後にその言及されたシーンになる)。悪夢シーンのサイケ感も秀逸:海に浮かぶ、船上、エレヴェータ、そして悪魔らに囲まれる(実は夢じゃなかったと後に判明)。前フリ夢(壁がなく隣室?の尼僧やキッズコーラスが見える)も不思議。最後になって、実は悪魔の子を出産させられたと判明するが、(ポランスキーは意図していないだろうが)女性の出産能力を男性がコントロールするという家父長制度のメタファが読み取れる。スキャットの哀愁メロディのテーマ曲に、フリージャズやサイケロックの影響を受けた劇伴と、音楽もいい
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