みっちゃん

コクーン2 遥かなる地球のみっちゃんのレビュー・感想・評価

コクーン2 遥かなる地球(1988年製作の映画)
3.7
2021.3.21
「コクーン2/遥かなる地球」
COCOON: THE RETURN
1988 アメリカ
監督 ダニエル・ペトリ
脚本 スティーヴン・マクファーソン
音楽 ジェームズ・ホーナー
NHK-BSPからの録画にて鑑賞

この作品は当時、1が完璧な話だったのだから、野暮な続編なんか作らなくていいと思って、観なかった。
いやいや、野暮なんかじゃない、良かったよ。
やはり評価は低いようだけれど、私は好きだなあ。
前作への解答のように感じた。
監督は、ロン・ハワードから変わったんだね。

俗っぽくはなったかもしれない。
家族愛、夫婦愛、友情がより強調され、感情を揺さぶられる。
それぞれの群像劇の印象も濃くなった。

前作から登場人物は一緒。
地球に帰還した老人たちのバカンスのような過ごし方は、痛快なエンターテインメントになっていて楽しい。
しかし後半は、地球上での現実的な問題に直面する。

そこに、海洋研究者たちに捕らわれたコクーン(繭)の中の仲間を救おうとする異星人たちの作戦が絡んで、物語は展開する。

共に生きる人がいなければ、永遠の命を得られても意味がない。
病気や死、困窮も戦争もない世界で、子どもを育てたい。
親が、子どもや孫より長生きするのは自然ではない。
それぞれが考えて、道を選び、納得の結末を迎える。

人生について考える、温かくて、素敵な映画。
昨日観た前作より泣いた。
みっちゃん

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