2022.2.3
美味しいものは人の心をほぐして幸せにするね。
おとぎ話のような寓話のような、
本当の悪人は出てこない、
ホッとする映画だった。
そして、清廉、高潔から遠くにいる自分を
省みるのであった。
デンマークの海辺の寒村で、
牧師の娘である姉妹はあれからずっと、
つつましく信仰深く生きてきたのだろう。
フランスから逃れてきたバベットが加わって、
彼女たちの生活がかすかに変化し、
クライマックスの晩餐会となる。
ウズラの頭は勘弁してよと思ったが、
将軍がカリッとかじった音がなんとも美味しそうで、
あのウズラのパイ食べたーい!
フォアグラとトリュフが中に入っていたよね?
ウミガメのスープって、日本だとスッポン鍋かな。
ヨーロッパでも食べるのか。
普段は干した魚しか食べてなさそうな人々が、
初めて口にする贅沢な食べ物たち。
バベットは生きたまま調達していたね。
命をいただくということだ。
寒々としたデンマークの海辺の風景と、
将軍の心に秘めた思いが沁みた。
姉妹の顔が、若いころと老いてからで変わっていて、
紛らわしかったが。笑