みっちゃん

バベットの晩餐会のみっちゃんのレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
3.8
2022.2.3

美味しいものは人の心をほぐして幸せにするね。
おとぎ話のような寓話のような、
本当の悪人は出てこない、
ホッとする映画だった。
そして、清廉、高潔から遠くにいる自分を
省みるのであった。

デンマークの海辺の寒村で、
牧師の娘である姉妹はあれからずっと、
つつましく信仰深く生きてきたのだろう。
フランスから逃れてきたバベットが加わって、
彼女たちの生活がかすかに変化し、
クライマックスの晩餐会となる。

ウズラの頭は勘弁してよと思ったが、
将軍がカリッとかじった音がなんとも美味しそうで、
あのウズラのパイ食べたーい!
フォアグラとトリュフが中に入っていたよね?
ウミガメのスープって、日本だとスッポン鍋かな。
ヨーロッパでも食べるのか。

普段は干した魚しか食べてなさそうな人々が、
初めて口にする贅沢な食べ物たち。
バベットは生きたまま調達していたね。
命をいただくということだ。

寒々としたデンマークの海辺の風景と、
将軍の心に秘めた思いが沁みた。

姉妹の顔が、若いころと老いてからで変わっていて、
紛らわしかったが。笑
みっちゃん

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