ニトー

ゾンビランドのニトーのレビュー・感想・評価

ゾンビランド(2009年製作の映画)
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2が今年やるということことで観てみたんですけど、この手の映画にしてはキャストが豪華すぎる。ビル・マーレイも含めてですけど、「アクアマン」でメラの役をやってたアンバー・ハードが割とちょい役で出ていたり「フリークス学園」のマイク・ホワイトもちょい役で出ていたりするし。

ビル・マーレイの扱いやジェネレーションギャップの小ネタ、一々ルールを文字で見せてくれるのも気が利いていて面白い。劇中のアクションに合わせて文字も色々な動きを見せてくれるのもいいですね。何気に物理的に存在しているかのように影をつけていたり無駄に凝っている、ああいう細かい編集で笑わせてくる。カイル・クーパーが手掛けた「パニック・ルーム」みたいで楽しい。

ただR15な割にそこまでグロい描写がなかったのは謎。

予告編で美味しいところを見せすぎているような気もしますが、それにしても最後以外はほとんどゾンビは出てこないのは結構大胆な作り。
ほとんどメイン4人がダラダラ過ごしているだけのシーンでありますからね。

人見知りへっぽこ童貞が障害を乗り越えてガールフレンド(?)をゲットするという実に分かりやすい話をロードムービー的に描き、人見知り出不精童貞くんを強制的に外に引きずり出し尚且つアクション的に活躍させる舞台設定としてゾンビがいるようなものとしか思えないので、ほとんどスパイス的な扱いである気がする。

ピエロのくだりの安易さとかハレルソンの息子のくだりとか、凄まじいまでのお手軽さで笑えてくるのですが、そういうスナック感覚で観るのには向いている気がする。

遊園地のアトラクションを使ってゾンビ退治するシーン(ていうかこれがやりたかっただけだろ!)はもうちょっとカメラワークとか色々ブラッシュアップできそうな気もしますけど、あのアイデア自体は新鮮ではあった。

近所のシネコンでかかるなら2も観に行くかも。
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