ミッキン

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-のミッキンのレビュー・感想・評価

4.3
ラスト10分は固唾を飲んで見守った。
『大脱走』の計画が失敗に終わるだけにこの映画もどんでん返しがあるのでは、と疑ったからだ。

ストーリーに捻りはない。とにかく監獄から出るための物語。
大半はモノローグで進行する。
スプーンや布団、衣類を使ってここまで出来るの?というDIY的脱獄劇。生き抜くためにアイデアは必要である。
隣人との交流もいい。最初は警戒しても最後は心を通わせ合う。だからこその成功だ。
最後はやや唐突にFinだが、心地よい余韻である。

主演のフランソワ・ルテリエは映画監督として後にエマニエル夫人を撮ったとのこと。
今度観てみよう。