ミッキン

ロバと王女のミッキンのレビュー・感想・評価

ロバと王女(1970年製作の映画)
3.0
あまりにも突飛な展開で入り込めず。
馬を青や赤に塗ったくったり、ピンクの照明当てたりとサイケな演出はいいんだけど話が雑すぎて萎える。
ジャック・ドゥミ監督って『シェルブールの雨傘』もそうだけどセットには拘る方なんだろう。一方で演技はオーバーだし話のテンポは些かダルい。指輪が合う女性を探すシーンなんて長々尺取る必要ないよね。
童話ベースとはいえ妃を無くした王がこれまで関心を持たなかった実の娘に突然求婚したり、妖精がしょうもない提案をしたりと話が本当につまらない。後半ロバの皮を被ったあたりで面白くなるかと思ったが王子がアホな奴でこれまた辟易。
そもそもドレスの裾引きずって外を歩き回ったり、後ろで火が燃えてるのにあんな格好でケーキ作ったりともう少し考えろよ、と思ってしまう。

音楽はいい。さすがミシェル・ルグラン。ケーキを作る時の歌はめちゃくちゃいい。
王子役の歌声も良かった。
あと、リラの妖精役のデルフィーヌ・セイリグが俺的ストライク。
そんなとこかな、メモとしては。