ミッキン

ロッキーVIのミッキンのレビュー・感想・評価

ロッキーVI(1986年製作の映画)
2.5
3年前はヤフオクやメルカリで10万円近いプレ値がついていたカウリスマキのBluRayBOX。廉価版の再販もあり、動画配信も解禁したことでバブルは終了。
簡単に観れる時代に感謝である。

レニングラード・カウボーイズがタカラ缶チューハイのCMに起用された頃にまんまとハマり、CDも買い、渋谷ユーロスペースで『モーゼに会う』を観に行ったのが1994年(30年前!)。当時買ったパンフレットは今も手元にある。
カウリスマキ監督のフィルモグラフィーはそこで知った。本作はその中でも今日に至るまで観る機会のなかった幻の短編。前述のBluRayBOXを大枚果たして買うか迷った要因でもある。

わずか8分。内容もシュールだし、今のカウリスマキ作品とはまるで違う短いカット割りの連続。レニングラード・カウボーイズのプロモーションビデオという趣旨を知らなければ『なんじゃこりゃ』である。
いや、理解した上でもなんじゃこりゃで、期待値を上げすぎたが故に失望も半端ない。
『カラバリ・ユニオン』も意味不明だがまだ美学を感じた。こっちはただ殴ってるだけ。クオスマネンとマッティ・ペロンパーの若き姿を堪能出来たことぐらいか。
ググッても情報がない作品だったので良くも悪くも自分の目でしっかり確認できたことをハッビーだと思おう。