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ドラッグストア・カウボーイのSUIのレビュー・感想・評価

3.5
公開当時ころ、見たかな? 見てないかな? くらいの印象ではっきりとは覚えていないけど、きっと見てない。

内容はといえば、タイトル通りのドラッグを題材にした映画。

常に上から目線で自分の正当性しか主張できない不遜なマット・デュロンにはまったく共感できないけど、不良っぽい彼はやっぱりカッコイイ。

似たような設定のトレインスポッティングとはどうしたって比較したくなっちゃうわけだけど、 どっちもドラッグにかかわる若者をスタイリッシュに映像化している作風のなかで、トレスポは泥臭く、根底に「たかがジャンキー」というのが表現されているように感じる。
一方こちらのドラッグストアカウボーイは、いかにスマートに、いかにクールに描写しようかという制作側の意気込みが透けて見える。それだけに、「ほら、イカスだろ」とドラッグを美化して見せられているようで若干鼻につく。

そういう意味でも、またキャラクター、演出、音楽、ラスト、どれを取ってもトレスポの方が一枚も二枚も上手に感じてしまう。

もちろん今作ドラッグストアーカウボーイだって決してつまらないわけではない。
ちょっと辛辣な感想になってしまったのはトレスポと比較してしまったことと、ドラッグの美化が少し鼻についただけのことで、決して他意はない。
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