カテリーナ

ランボー 最後の戦場のカテリーナのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
3.4
吹替は佐々木功

「無駄に生きるか 何かの為に死ぬか
お前が決めろ」

アクション映画だけど結構シリアスな仕上がり
何度か台詞にハッとさせられる
戦場の現実を知っているランボーと
ボランティアで医療品を届ける為に
活動しているメンバーのサラとの間に横たわる溝は最初は埋まらない
サラは何かを変える為に 現地に赴きたい
ランボーは何も変えることはできないと断言し、川を渡る道案内を徹底的に拒む
でも、サラは気付く
ボランティアチームのメンバーを危険な目に合わせたくないから だと
その想いを口にした時ランボーの心が動く
「もし、関係ないと本当に思っていたら
お金を、受け取って川を渡ってしまえばいい」「それをしないのは私達を、心配しているからね」雨の中ふたり佇み心を通わせる場面は美しい瞬間だった

しかし、サラはミャンマーの恐ろしく厳しい現実を目の当たりにし 激しく後悔し
泣きながら帰るのかと思いきや その恐ろしさに耐えながらも最後まで役目を全うしようと毅然とした態度を示しす その強靭な精神に 彼女の覚悟を見た 生半可な想いではない事を示す

この後の胸糞悪くなる殺戮シーンは
見なければならないと自分に言い聞かせた
余りにも理不尽で傲慢で卑劣極まりないシーンの連続につい目を背けたくなるのを堪える
この国の人々と私の住んでいる国では
命の重さが違い過ぎる
死ぬと分かっていても向こうに走らなければいけない時
自分がもしそこに立たされて決断しなければならなかったらと考えるだけで
身体がすくみ 怖すぎて精神が麻痺する
この映画はそれを思い知らせる為に作られたのか そして重すぎる台詞の数々に
ただ、胸を震わせるのだ
カテリーナ

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