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サスペリアのOtoのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
3.6
美女が惨殺されるオカルトホラーだけど、「勘のいいガキ」が口封じとして殺害される猟奇殺人ホラーにも見えた。人の仕業か心霊やオカルトかわからないという、シャイニング的な恐怖を与える作品か?と思って観ていた。

脚本も映像も粗めで、特に殺しのシーンは何が起こっているのかわかりづらい。音楽も恐怖を煽るけど、音響はいびきとか足音がいまいち聞こえづらい。
ぶどう酒に睡眠薬を入れるとかは人でも全然できるけど、盲導犬を操って飼い主を殺すなんてのは魔法が使えないと不可能だし、死体も生き返らないし校長は消えないので、結局はオカルトだなー。

『ウィッチ』を観ても町山さんの解説を聞いても、魔女というのは「魔法で悪事をはたらく女」ではなく、むしろ「宗教的理由で不当に社会から迫害された存在」みたいなので、学校側の人間よりもスージーが魔女になっていくのかな?と思ったり。最後の笑みもハッピーエンドに見えて意味深。

全然続編じゃないというPart2も気になる。リメイク版は政治的要素の強い全然違う作品と聞いて楽しみ。


「ドラマと映画を隔離して考えるような人が平然と映画を語ってるのは論外の時代になった」という評論を真に受けてTVシリーズばかり観ていたので久々の映画だけど、やっぱり説明が少なくてオープンで"映画的"だなと思う。身体的に忙しい時期にはむしろドラマの方が精神的に見やすい
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