くわまんG

夏時間の庭のくわまんGのレビュー・感想・評価

夏時間の庭(2008年製作の映画)
4.0
あらすじ:受け継がれるべきものは受け継がれるよ。そこに想いがこもっているから。

母親の遺産をめぐって三兄妹があれこれ話し合った結果…というストーリー。兄妹が不仲ではないのが味噌。

器用さで成功者になった次男、奔放さで成功者になった末っ子長女。対して、不器用で平凡だけど実のある長男。

次男と長女は悪い人ではないけれど、良い人でもない。対して、長男(と使用人)は良い人。良い人の背中を見て育った孫娘も、(一時非行に走っても)やっぱり良い子。良い人であった亡母は、誰が良い人かちゃんと分かっていた。

有形無形良いものが、良い人たちによって、良しなに受け継がれてゆく物語でした。散文詩的というか、散漫ではないけど無秩序ゆえ少し観づらい演出ですが、誰が観ても後味は良いはず。