勝ったのは農民だ

ロボコップの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

ロボコップ(1987年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

【“もしも、ロボットの警察官がいたら…“🤖👮って願望はありますが、…】

今更ながら、『ロボコップ』を観ました。
面白かったです。😄

※今回もかなりネタバレします。
未見の方は読まないことをおすすめします。🙇

子供の頃、「特捜ロボ ジャンパーソン」(1993-94年に放送)ってヒーローものを観ていました。

まだ子供でしたから内容は綺麗さっぱり忘れました🤯が、その主人公:ジャンパーソンの見た目がロボコップに似てたんです。😅
絶対に「ジャンパーソン」の製作者はロボコップを意識していたと思います。

その頃から「ロボコップ」ってポップアイコン化してましたから、
“映画自体を観てなくてもこのキャラクターは知ってる“
って人は自分だけじゃないと思います。


ただ、
調べたら『ロボコップ』が公開される1988年より15年も前、1973年に「ロボット刑事」というドラマが日本で放送されていましたから、要するに、

“もしも、ロボットの警察官がいたら…“🤖👮

って話は多くの人が考えることだと思いますね。

それこそ今作の舞台であるデトロイト然り、シカゴやボストンみたいな犯罪都市の住人なら、「人間の警察官だけじゃ何人いても足りない‼️ ロボコップがいて欲しい‼️」と思うでしょうね。

🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖🤖

【“不憫なロボットもの“として、良く出来た脚本だと思います。】

今作における

“実は犯罪集団を率いるクレランスとロボコップを作ったオムニ社の副社長:ジョーンズがグルだった“

って、なんか現実にありそうな癒着ですね。

そこがポール・ヴァーホーヴェン監督らしいです。

『スターシップ・トゥルーパーズ』や『トータル・リコール』も、高い金を遣って作られたSF娯楽作品でその裏を深読みしないといけないからちょっとついていけないところはありました。一筋縄ではいかないですね。🤔

ただ、今作はその2作に比べたら比較的分かりやすいというか、単純に面白かったです。😄

こういう設定って、

⑴不憫なロボットもの(『A.I.』『チャッピー』等)
或いは
⑵はみ出し警官もの(『ダーティハリー』『その男凶暴につき』等)
或いは
⑶人間の手に負えなくなった暴走ロボットもの(『ターミネーター』、インド映画『ロボット』等)

みたいにいろんなパターンを描けると思うんです。強いてどれかと言えば今作は⑴不憫なロボットもの🤖の印象です。

「オムニ社に作られたものですからオムニ社には逆らえない」って設定がちょっと悲哀を感じます。食事もベビーフードみたいなペーストであんまり美味しそうじゃないし…。🥲

ロボットで体が頑丈だから大丈夫とはいえ、同僚からめちゃくちゃ狙撃されるのも、なんか可哀想ですね…。


それから、

西部劇🤠みたいに銃をクルクル🔫回す動作が、ロボコップになってから機械的にもっとうまく出来るようになるんですが、

その動作がちょっと切ないですけど、マーフィーであることの人間性の証明にもなってました。

伏線回収がよく出来た脚本だと思います。📕

マーフィーの理解者として相棒:ルイス刑事(演:ナンシー・アレン)がいてくれたのは良かったです。

自分はブライアン・デ・パルマ監督の『ミッドナイトクロス』で知ったんですけど、『ロボコップ』ってヒロインがナンシー・アレンだったんですね…。😲

『ミッドナイトクロス』同様に、ガッツリとした恋愛ドラマじゃない方がこの人には合ってる気がします。

👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮👮

【すごく切れ味のいいラストです。🆒】

⑴ED209ってデカいロボットが、階段で転んで「うぉ〜、立てねぇ😫」みたいにジタバタするくだりが可愛いです。

基本的にCG技術が進化してないから古さを感じるんですけど、今となってはその古さも味があって良いですね。

ただ、そんなロボットを実用化させようとしたオムニ社自体が馬鹿っぽいです。
あんな起業はすぐ潰れます。🏢
会社役員が誤作動で銃殺された時点であのED209は世に出すべきじゃありませんでした。

ロボコップが誕生するくだりもマーフィー視点で観られるんですけど、オムニ社の社員がバカっぽくて気持ち悪いですね。😫

そこはポール・ヴァーホーヴェン監督らしい作家性が出てます。




⑵1988年なのに特撮はすごいですね。

悪役の1人が乗った車が有害排水の入ったタンクに突っ込んで、そいつの体が悪魔の毒毒モンスターみたいになるシーンはすごいと思います。

そいつが悪役のリーダー:クレランスの車に轢かれて木っ端微塵。クレランスの車もひっくり返るくだりって一石二鳥🪨🦢🦢だと思います。自滅ですけど。😅



⑶終わり方もキレがいいです。

悪役:ジョーンズ副社長が社長を人質にとってるところから、
社長:「お前はクビだ‼️」
マーフィー:「ありがとう‼️」
でジョーンズを射殺。🔫
そこから、
社長:「見事な腕だ。名前は❓」
マーフィー:「マーフィー。」

そしてタイトル『ROBOCOP』と出る。

この終わり方が切れ味が良くていいですね。音楽もカッコいいし。🆒

それに「ロボコップだ‼️」と答えないのもいいです。当たり前ですけど彼はやっぱり人間です。

ポール・ヴァーホーベン監督作品は今作だけじゃなくてどれも最初にも最後にも2回、タイトルを出すみたいですね。丁寧です。😅