すずき

ロボコップのすずきのレビュー・感想・評価

ロボコップ(1987年製作の映画)
4.2
近未来のデトロイト。
民営化された警察組織を運営するオムニ社は、治安維持ロボットを開発中であったが、ド派手に大失敗して(そりゃもう笑っちゃうぐらいに)開発は凍結。
代わりに開発されたのが、殉死した警官・マーフィ巡査の脳をベースに作られたサイボーグ、ロボコップだ。
過去の記憶は消されたロボコップだったが、徐々に記憶の断片が戻り始める。
そんな中、治安維持ロボの責任で失脚したジョーンズ副社長が暗躍し、邪な謀略を企てる…

往年の洋画劇場でお馴染みの、有名SFシリーズ。
昔見たテレビ版も怖かった記憶あるけど、ノーカット版だと更にグロい!
監督が変態監督だからしゃーないか!

この映画の面白い所は、一見大味な大衆SFアクションの皮を被りつつも、非常にブラックな笑いが散りばめられている所。
やり過ぎなバイオレンス描写と人命軽視もそうだけど、劇中に何度も挿入されるニュース番組とCMがブラック過ぎてヤヴァいw
そのニュース番組から世界観設定が垣間見えるけど、意外と実は結構本格SFしてるかも…?

あと舞台となる犯罪都市・デトロイトもいろいろ酷くて、街中に「ヒィィャャッハァ〜〜〜〜ッ!!!」みたいなハイテンションな外道供がたむろする、完全に世紀末。最高かよ!
つーか、つられ笑いするからその下衆笑いやめろwww笑顔は人を笑顔にする、笑顔の連鎖ってイイね!

クライマックスでの治安維持ロボは完全にイベント戦のかませ犬で、ちと残念。
中盤でのバトルでは、ストップモーションアニメでグリグリ動いてくれただけに。

社長が副社長を○○にする、というオチが結構好きなんだけど、なんか割とあっさり。もーちょっと溜めが欲しかったかも。
そこからのラストもあっさり終わり、こちらももーちょっと余韻欲しかったかも。
スッパリ終わってカッコいいけれども、女性警官のその後が描写されないのが気になりました。