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次郎物語のmingoのレビュー・感想・評価

次郎物語(1955年製作の映画)
4.0
島耕二verが41年で先なんだ!レアすぎだろ。活動期間は清水の方が先っぽいけど島耕二は映画人生長いからか。初期溝口映画にも出て
たしなあ。
それはそうと、我がオールタイムベスト20、30あたりにくいこむ清水宏遺作「母のおもかげ」の元になったであろうラストの演出や、屋内をやはり静謐に横移動する撮影も素晴らしい本作は、もう涙ポロポロすぎてしんどい。隣にいたおばあちゃんも号泣すぎてハンカチーフ渡したかったわ。。
次郎役の子役も小学校時代と中学時代の2人がいるが、どちらもたまらなく良い。特に小学生役は素直で、きかん気の強い少年の性格が良く出ており、相反する気質をメリハリよく演出している。観ていて特に思ったのは「子供を走らせる」演出においてはキアロスタミを凌駕できる唯一の日本人監督であると感じた。走る演技は肉体の自然の表出だ。子供の動きは人間の本能を刺激し、だからこそ鑑賞者は愛らしさやいとおしさを感じ、そこに魅力を見出す。
22日あたりから1週間一日一回神保町シアターで「母のおもかげ」やるので必見!
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