カリカリ亭ガリガリ

レクイエム・フォー・ドリームのカリカリ亭ガリガリのレビュー・感想・評価

5.0
「ありとあらゆるホラー演出をぶち込んで登場人物も観客も絶望の底へと突き落とす地獄の映画。
人間の崩壊を丁寧に描くことは、人間の成長を描くこと以上に価値があるという"逆説的エモーション"を立証してみせただけでも素晴らしい。人間がぶっ壊れて行く様を見て、我々は悲しんだり、落ち込んだり、腹を立てたりと、しっかりと"感動"することが出来る。ならば止めるな、サーチアンドデストロイ!!
とは言え、幼い頃からのジェニファー・コネリーを知っている身としては、マジ、ガチ落ち込みますし、エレン・バースティンのエピソードは母を持つすべての者たちへの嫌がらせでしかないっす……母の日に絶対見ちゃダメな映画……
あと、この映画ほど薬物依存の恐怖を描いた映画も知らないので、子供たちにこそ見てほしい(そしてトラウマを植え付けよ)。
で、アロノフスキー!お前の『パーフェクト・ブルー』オマージュはオマージュとちゃう!そのまんまやないかい!(笑)」