しぇんみん

ウルヴァリン:X-MEN ZEROのしぇんみんのネタバレレビュー・内容・結末

ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

非常に面白かった。
アクションエンターテインメントとして上出来。

登場するミュータントたちは各々見せ場が用意され、それぞれが格好よく表現されており、興奮必至。

冒頭数分の戦争シーンだけで、闘うことでしか居場所を見出せなかった兄と弟の間に、次第に精神状態や考え方が微妙にズレていくのが表現されている。

ウルヴァリンの名前の由来や、何故彼が古いバイクに乗り、皮ジャケット、ネルシャツ、ジーンズの格好をし続けるに至ったか、の出来事も描写されており、今までのシリーズを観て来たものにとってはうれしい。

ある程度各キャラクターの心情も描写されており、ケイラの裏切りと真実、償いは悲しいし、セイバートゥースですら単なる悪者として描かれていないのは好感が持てる。(映画1作目に登場したセイバートゥースと、今作の彼が同一人物なのかイマイチ判然としないが)

でも、ウルヴァリンが記憶を失った理由は、科学的に納得いかない。新シリーズとして展開していきそうな勢いなので、次作以降でそういう展開になっても良かったのではないか?

だが、全体的には近年稀に見るエンターテインメント映画であることは間違いない。見て損は無い。

2016/07/20
しぇんみん

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