まりぃくりすてぃ

私はモスクワを歩くのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

私はモスクワを歩く(1964年製作の映画)
4.0
知的なカップル用の、デートムーヴィーっぽ。上質感が好き。まるで何だか、バニラの香り。
電車内での罵りとか犬に咬まれた件の追及とか、日常生活から遊離しない。また、平均的ロシア人像と違うんであろう、爽やかでにこやかな青年たちは、小学高学年みたいな中身がカワイイ。
でも、男三人・女一人の物語なので、二人対一人の場合と比べるとわかりにくい。さほど面白くならないし。でも、タチふうなヴィブラフォンらしき音色のリフがふわふわっと脚本の弱さを補ってる。もちろん仏映画じゃないから、ウォッカ&黒パンに酔いつつ観てこそ心地よいでしょう。。
床掃除夫のとこ、秀逸。
最後にみずみずしくこってり唄われる「海をふみこえツンドラを……」の歌詞を「猫をふみこえ」と読みちがえて勝手に微苦笑しちゃった。。