正直全てが好きすぎて具体的な感想を言いづらいのだが・・・
映画自体は主人公2人(ギャングと警察)を軸にして進んでいくわけだが脇役にもそれなりの時間を割いていてそれが全く無駄だと感じない。例えば、銀行襲撃当日に急遽運転手となった黒人男性。彼は銀行襲撃中にあっさり死亡する。しかし、その前後に彼とその彼女のエピソードを挟むことで単なる物語上の便利キャラではなく今作を構成する一人のキャラクターとしての地位を得ることができる。
この映画は有名な銃撃シーンのようなリアリズムを全面に出したシーンが有名だ。しかし、映画として全体を見た時に素晴らしいのは、それらのシーンと劇映画としてのドラマチックなシーンがパッキリと分かれているのに完璧に違和感なく組み合わさりひとつの映画として構成されていることだ。
