TakashiM

第9地区のTakashiMのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
2.3
久しぶりのSFモノ。
アベンジャーズシリーズ以外でのSFは本当に久しぶり。

物語は、、
なぜか地球へ流れ着いた宇宙人。
彼らは宇宙船のなかで、食料もなく衰弱しており、地球では難民扱いされて貧しく暮らすことに。

宇宙船が飛んできた場所はヨハネスブルグで、居住区画は人間とは分けられている。


(以下、ちょっと毒吐くのですいません)
この設定は、難民と人種差別問題を宇宙人に置き換えたものであることは、明らか。

社会問題をSFチックにぶった切ったぜ、という設定か。

なので、宇宙人の扱いがほんとひどい。
社会問題そのままに、宇宙人を厄介者扱いし、衣食住は最低限。


確かに世の中の問題を風刺しているかもしれない。
でも相手は人類より高度に発達した技術を持つ宇宙人なわけだから、どう考えても無理があり、リアリティが全く感じられない。

エビさんは高度な技術があるのだから、
・衣食住の改善
・母船に戻るための燃料を得るための、人類との交渉
これができるはず。

現にその燃料とやらを「20年かけて集めた」とか言ってるけど、ゴミの山からかき集めるのではなく、人類と交渉すれば済む話。

コイツらは地球に来てバカになってしまったの?としか思えない。
そもそもどんな理由でなにをしに地球へ?
何かそのあたりの情報あったっけ?
地下から○○が出てきたときは「作れるんかーい!」とツッコんでしまった。

軸となる設定がそんな感じで疑問だらけなので、完全に白けてしまって全編通して話がまともに入ってこない。

映画を観る側の想像力を舐めてるとしか言いようがない。。
TakashiM

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