めっちゃ久しぶりの社会派作品。
しかも、今まさに日本中を騒がせているあの事件と嫌でもリンクする。
だからこそ、見るならなうです。
本作を通して見えてくるのは、巨悪に立ち向かう真のジャーナリズムの姿。
本作の新聞社「ボストン・グローブ紙」と比較すると、日本のメディアは、根本から腐っているとしか、言いようがない。
こんな実話が成り立ってるんだから、アメリカにはまだジャーナリズムは残っているのだろう。
日本で報道に関わる方々、この作品を観て何を思うんだろうか。
巨悪の事実を世に晒す?ソンナノデキッコナイヨ、ってなっちゃうんだろうな。
ストーリーは、地方新聞のジャーナリストたちが、これまた地方に根付く教会の悪を暴く、というお話。
だけど、新聞の購読者の半分はカトリック教徒。
この時点で、日本の新聞社だったら心折れるんだろうね。
猛然と真実だけを追い求める現場だけでなく、会社も社運をかけて闇を暴こうとする。ジャーナリズム、かくあるべき。
そんな記者の一人、レイチェル・マクアダムスが抜群にカワイイぜ!
登場人物がそこそこ多いので、主役キャラ以外の名前がなかなか覚えられない。
けども、そこは適当な記憶でも、十分に臨場感を味わえたから問題なし。
エンドロールでは、本件をきっかけに教会の性的犯罪が暴かれた都市名が、ずらーーっと並ぶ。その数は半端ない。。
これだけ並んでしまったら、教会=性犯罪の温床、ぐらいのイメージになる。
ただ、そんな概念が生じてしまうぐらい、本作の意義は大きい。
本作と同じように、ジャニーズの映画でもできないかな。
もっとおぞましい、闇深い内容になるだろう。
で、エンドロールで、被害者のイニシャルをズラーッと並べて。
その作品を、日本のメディアが取り上げることはあるかな・・?