ずっと前から気になってた本作をようやく鑑賞。
戦争映画を子供視点で描くという、新鮮ながら素晴らしい作品だった。
ジョジョくん、可愛くてヤバい。
スマした表情、ママに甘えるとこ。
特にあの走り方。ニヤけてしまうね。
そんなジョジョくんだけど、ハイルヒトラー教育ドップリに育ってます。教育って恐ろしい。
残酷なことを残酷だと思わせないんだよな。。
ただ性根は優しい男の子。
訓練でウサギを殺せず、ついたあだ名が「ジョジョ・ラビット」
ジョジョくんの心の中には、絶対的な忠誠を誓ったヒトラーがいる。
彼は時々現れては、ジョジョくんに戦争の正当性を訴え、鼓舞する。
まさに洗脳教育の象徴として描かれているね。
で、演じてたのはタイカ・ワイティティ監督笑
ママはあのスカヨハさん。ブラック・ウィドウ様。大好きです。
お姉さん役（？）のエルサ。ジョジョとの交流シーンは、全部好き。
ジョジョを救う除隊したおっさん、親友のヨーキー（笑）
2人ともちょい役だったけど、すごく良い味を出している。
こんな感じで、主要なキャラが全部素敵だった。
というより、陰惨な重たいストーリーを茶化すかのような作風に、全員がピタッとマッチしてた。
一番好きなシーンが、ラストシーンだった。
二人の通じ合っている心と、これから訪れる平和そのものを描いてる、とにかく美しいシーン。
じわーっと温かい気持ちになる。
「ホロコーストを軽視しているわけではなく、ナチスと戦争のバカバカしさをネタにしているんだ。この作品は愛と平和を訴えている」
とは、監督のワイティティさん。
同じ題材を扱っている「シンドラーのリスト」とは、まさに真逆の作風だけど、本作でも、戦争の愚かさ、愛と平和の素晴らしさは、十分に伝わってきます。
