TakashiM

ゴーン・ガールのTakashiMのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.1
これはまた、、なかなか胸糞ストーリー。
からの迷宮入り。

5年目の結婚記念日に、妻が失踪。
妻の両親が、そこそこ有名な絵本作家だったのもあり、あれよあれよと言う間に全米が関心を持つゴシップニュースに。。

妻を探すニックには悲壮感、必死感が全くない。
それもそのはず、夫婦仲は最悪だったから。
しかも会社も解雇され、無職。
加えて!・・浮気である。

これはもうハットトリックで試合終了、いや、コールドゲームである。

そんなニック、妻を探すために集まってくれたボランティアの前で、妻への愛を白々しく語る。
妻をどれだけ愛し・尊敬しているか。
そして自分が今、どれだけ辛い立場にいるのか。。

わかりやすーいキャラや。とりあえず殴りたい!

この胸糞最低野郎であるニックに対して、激しい嫌悪感を抱いてからが、本作の真のストーリーの始まりだったのだ。。









ここからは多少のネタバレ含みます。





この作品、主役の二人がとにかくヤバい。
そしてそのヤバさが、それぞれ全く違うテイスト。
男のヤバさは、言ってみれば常識的なヤバさ。
女のヤバさは、、非常識的なヤバさかな。

うーん、何か違う表現ないかな。
チンピラと知能犯。
雑魚キャラとボスキャラ。
そんな分け方のほうがしっくりくる。

そんな彼女の生い立ちは、なかなかにエグい。
いつでも絵本の中の完璧な自分と比較され、自分もまた完璧であろうとするその心が、歪んだ人付き合いを産んでしまったんだろうなと。
自分が完璧でいるためには、人間関係、家族も理想の形じゃないとダメだからね。

後半からラスト、どんな結末が待っているのかさっぱり予想がつかなかった。
どうなるんや!と思ってたら、いろいろ問題抱えたまま、強引にビジネス家族に。
でも絶対にそれが長続きしないことも明白。
お互いの手の内がわかってしまった二人が、まともな生活で済むわけがない。
いや、自分が夫側だったら怖くて寝るどころではないよ!


胸糞からの迷宮入り。
余韻を残すラスト。
なかなかに感情振り回される良作でした!
TakashiM

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