TakashiM

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1のTakashiMのレビュー・感想・評価

4.0
さて、いよいよあとラスト2。
物語も終盤感が高まってきてますね。

本作は、今まで以上にさらにオトナな仕上がり。
全体的に暗くてシリアスなトーン、恐怖を煽るようなシーンも多い。
完全にダークファンタジー映画。ただ、正直こっちの方が好みです。

ポッター、ロン、ハーマイオニーの3人の笑顔が見られるシーンが殆どない。
今回は、3人はデスイーターに追われながらも、ヴォルデモートの分霊箱を探さなければならない。
僅かなヒントを頼りに、世界を彷徨い続ける。
美しい自然のなかでも、天気は常に雨か曇り。画面が暗いし表情も暗い。

ゴールへの道筋が見えない旅の疲れと、分霊箱でもあるロケットの影響で、思春期の3人の感情はブレブレにぶれていき、とうとうロンがブチギレ。

いかんよ、いかん!
ロン、そういうところがいかんのよ!
もうね、ほとんど息子を観ている気持ち。つらいわー。

3人の友情は、壊れてはいけない、一番大事なもの。
だからこそこの3人が仲違いするシーンが、観ていてほんとに辛いのよ。。

でも後半では、しっかりと強い信頼関係をみせてくれた。
お互いが命をかけて、深い友情・愛情で繋がっていることがわかる。


本作が今までの中で一番おもしろかったし、映画としてものめり込むことができた。
恐らくだけど、今までのシリーズよりも、主要ストーリーの時間が大部分で、サブストーリーが殆ど無かったからかなと。
生と死をかけた戦いの合間に、ホッとするようなコミカル色の強いシーンが入るとね、どうしても集中力も削がれちゃう気がして。

ただ、登場人物多いなあー。
主要人物以外は、この人どこで出てきたっけ?ってわからなくなってしまった。
まあそれでも面白かったんだけどね。


さて次でいよいよ最後。
なんやかんやで、尻上がりに面白くなってきてるので、楽しみ。
TakashiM

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