20年前に4年間放送された、宇宙探査局の活躍を描いたSFテレビシリーズ「ギャラクシー・クエスト」。放送終了後もその人気は衰えず、ファンダムのイベントが行われる会場では「クエスタリアン」達で大賑わいだった。「ギャラクシー・クエスト」以降ヒット作に恵まれないキャスト達はサイン会やイベントのギャラを糧にして俳優生活を送っていたが、ある日、本物の宇宙人がタガート艦長役のジェイソンの前に現れて…な話。
スタートレックとそのファン達を徹底的にパロっているのが面白い、SFユーモア映画。
「プロテクター号」の乗組員を演じる俳優が実際の宇宙戦争に巻き込まれる構造は皮肉が効いていて面白い。割としっかりとしたCGで作られていて、宇宙シーンや異星人の変身シーンなどは見応えアリ。
クルーそれぞれが自身の役に嫌気や不満を持ちながら、実際に異星人との抗争に巻き込まれると役になりきって活躍するのが面白かった。
クルー達だけでなく、ファンの少年達の成長物語もサラリと描かれているのがいい。夕食は７時よ、と唖然とした顔で言うママさんが最高。
出演者も豪華すぎるメンツで、シガニー・ウィーバーが胸の谷間を強調しながらか弱いセクシー担当を演じているのが斬新だった。
スタートレック好きな人にはオススメだけど、トレッキーな人だと怒るかもしれない。でもパロディ映画としてはシナリオもしっかりとまとまって大団円を迎えるので、良いと思った。
